最近、ナプキンやタンポンに次ぐ新しい生理用品として「月経ディスク」という言葉を耳にしませんか?
SNSやネットで見かけるけど、月経ディスクとは一体どんなものなのか、月経カップとの違いは何なのか、気になっている方も多いかなと思います。私も最初は「どうやって使うの?」「本当に漏れないの?」と疑問だらけでした。
使い方やメリット、デメリットはもちろん、気になる違和感や長時間使用、タンポンで心配されるTSS(トキシックショック症候群)のリスク、さらには装着したまま性行為(性交)が可能という話まで、いろいろと知りたいことがありますよね。
この記事では、月経ディスクに関する基本的な知識から、おすすめの使い捨てタイプ、漏れや痛みといった具体的な悩みまで、私が調べた情報を分かりやすくまとめてみました。生理中の選択肢を広げたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。
記事のポイント
- 月経ディスクの基本的な特徴と月経カップとの違い
- 初心者でも分かる月経ディスクの詳しい使い方とコツ
- 知っておきたいメリットとデメリット(漏れや痛みの対処法)
- 使い捨て・再利用タイプの選び方と日本で買える製品
月経ディスクとは?
まずは「月経ディスク」がどんなアイテムなのか、基本的なところから見ていきましょう。私も最初は「カップと何が違うの?」と思っていましたが、実は構造や装着位置が全然違うんですよ。
最近よく聞く「月経ディスク」って何?
月経ディスク(メンストラルディスク)は、膣の奥深く、子宮頸部の下に装着して経血を溜めるタイプの生理用品です。
形は、月経カップが「釣り鐘型」なのに対して、ディスクは「浅いお椀型」や「円盤形」をしています。素材は医療用シリコンやTPE(熱可塑性エラストマー)といった柔らかいものが主流ですね。
ナプキンのようにムレたり、タンポンのようにヒモが気になったりすることがなく、膣内で経血を受け止めるので、生理中の不快感をかなり軽減してくれるアイテムとして注目されています。

月経ディスクには、洗って繰り返し使える「再利用型」と、1回ごとに捨てる「使い捨て型」があります。ライフスタイルや使うシーンに合わせて選べるのも特徴です。
月経カップとの違いは?
月経ディスクと月経カップ、どちらも膣内に挿入して経血を溜めるアイテムですが、決定的な違いは「装着位置」と「固定方法」にあります。
| 月経ディスク | 月経カップ | |
|---|---|---|
| 装着位置 | 膣の奥(膣円蓋) | 膣の中部(膣口付近) |
| 固定方法 | 恥骨に引っかけて固定 | 膣壁に吸着させて固定 |
| 形 | 浅いお椀型・円盤形 | 釣り鐘型 |
| 容量 | 多め(約30〜70ml) | やや少なめ(約20〜30ml) |
| 性交 | 装着したまま可能 | 不可 |
一番大きな違いは、月経カップが膣壁に「吸着」させて固定するのに対し、月経ディスクは膣の奥にある恥骨の裏側に「引っかける」ようにして固定する点です。
この装着位置の違いによって、月経ディスクは膣内に何かが入っている感覚(違和感)がほとんどなく、月経カップが合わなかった人でも快適に使える可能性があるんですね。
月経ディスクの使い方
「膣の奥に引っかける」と言われても、ちょっとイメージが湧きにくいかもしれません。ここでは、基本的な使い方(装着と取り外し)のステップを見ていきましょう。最初は少し練習が必要かも!
基本的な装着ステップ
月経ディスクの装着は、リラックスして行うのが一番のコツです。お風呂場やトイレなど、落ち着ける場所で試してみてくださいね。
- STEP 1手をキレイに洗う
まずは石鹸で手をしっかり洗います。衛生面はとっても大事です。
- STEP 2ディスクを折りたたむ
ディスクのリム(フチ)の部分を指でつまんで、細長く「8の字」または「U字」になるようにギュッと折りたたみます。タンポンくらいの細さを目指す感じです。
- STEP 3膣に挿入する
便座に座ったり、片足を上げたり、自分がやりやすい体勢をとります。折りたたんだディスクを、膣口から尾てい骨(お尻の方向)に向かって、水平より少し下向きにスライドさせるように挿入していきます。
- STEP 4
奥まで押し込む
指でディスクをできるだけ奥まで押し込みます。この時、ディスクはまだ折りたたんだ状態をキープするイメージです。
- STEP 5恥骨に引っかける
ディスクが奥まで入ったら、最後に人差し指でディスクの手前のフチを「クイッ」と上に持ち上げるように押し上げます。これでフチが恥骨の後ろにカチッと引っかかり、固定されます。
正しく装着できると、ディスクが入っている感覚や違和感がほぼなくなります。もし痛みや違和感がある場合は、位置がズレている可能性があるので、一度取り出してやり直してみてください。
取り出し方のコツ
装着よりも「取り出し」が難しい、という声も多いみたいです。経血がこぼれないように、トイレやお風呂場で行うのが絶対におすすめです。
まず、装着時と同じように手をしっかり洗います。
便座に座って少し前傾姿勢になるか、しゃがむ体勢をとります。この時、お腹に少し力を入れて「いきむ」感じにすると、ディスクが少し手前に下りてきて指が届きやすくなるようです。
膣に指を入れ、ディスクのフチを探します。フチを見つけたら、指を引っかけて、できるだけ水平を保ったまま、ゆっくりと引き出します。
焦って勢いよく引き抜くと、溜まった経血がこぼれて大惨事…なんてことも。特に最初は、経血が少ない日や在宅している日に練習するのが安心です。
もし「どうしても取れない!」とパニックになりそうな時は、一度深呼吸してリラックスしましょう。

筋肉が緊張すると余計に取れにくくなります。どうしても難しい場合は、無理をせず産婦人科に相談してください。
月経ディスクのメリット
使いこなすまでに少し練習が必要な月経ディスクですが、それを乗り越えるだけの大きなメリットがあります。特に「生理中の不快感から解放されたい!」と思っている人には、知ってほしいポイントです。
違和感がほぼない
最大のメリットは、装着時の違和感がほとんどないことだと思います。
月経ディスクは膣の中でも感覚が鈍いとされる「膣円蓋」という奥のスペースに収まるため、正しく装着できれば、入れていること自体を忘れてしまうほど快適、という声が多いんです。
タンポンのヒモが気になる方や、月経カップの吸着感や圧迫感が苦手だった方には、試してみる価値がありそうですね。
大容量で長時間OK
月経ディスクは、タンポンや月経カップと比べても容量が大きい製品が多い(30ml〜70ml程度)のが特徴です。
製品にもよりますが、最長で12時間の連続使用が可能とされています。経血量が多い日でも、ナプキンのように2〜3時間ごとに交換する必要がなく、仕事中や外出中、睡眠中も安心して過ごせるのは大きな魅力です。
一部の製品や体型によっては、排尿時にいきむと骨盤底筋の動きでディスクが傾き、溜まった経血が自動的に排出される「オートダンプ」という現象が起こることがあるそうです。これができれば、ディスクを取り出さずに経血を捨てられるので、さらに便利ですよね。
ニオイやムレの軽減
ナプキンを使っていると、どうしてもムレやかぶれ、経血が空気に触れて酸化することによる特有のニオイが気になりますよね…
月経ディスクは、経血が体外に出る前にキャッチしてくれるので、空気に触れることがありません。そのため、ニオイの発生が大幅に抑えられます。もちろん、ナプキンのようなムレやかぶれの心配もないので、デリケートゾーンの肌トラブルに悩んでいる人にも嬉しいポイントです。
装着したまま性交が可能
これは月経カップにはない、月経ディスクならではの大きな特徴です。
月経ディスクは膣の奥(子宮頸部の下)に収まり、膣の中部は空いた状態になるため、装着したままでも性行為が可能とされています。生理中でもパートナーと過ごしたい時に、選択肢の一つになるかもしれません。

月経ディスクはあくまで生理用品であり、避妊の効果は一切ありません。また、性感染症(STI)を防ぐこともできないので、その点は絶対に注意してくださいね。
月経ディスクのデメリットと注意点
快適なメリットがたくさんある一方で、もちろんデメリットや注意点もあります。自分に合うかどうか見極めるためにも、しっかり把握しておきましょう。
慣れるまでが大変(装着・取り出し)
これは多くの人が感じるデメリットかなと思います。特に装着時、「恥骨に引っかける」という感覚を掴むまでに、何度か練習が必要です。
また、取り出す時も指を膣の奥まで入れる必要があり、手が汚れたり、経血がこぼれたりするリスクがあります。特に公共のトイレなど、個室内に水道がない場所での交換はハードルが高いと感じるかもしれません。
漏れる可能性はある?
「長時間OK」とはいえ、絶対に漏れないわけではありません。漏れの原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 正しく装着できていない:恥骨にしっかり引っかかっていない、または浅すぎる。
- 容量オーバー:経血量が想定より多く、ディスクから溢れてしまう。
- 体の構造:子宮の傾きや膣の長さなど、体型的にフィットしにくい場合もあるようです。
初めて使う時や経血量が多い日は、ナプキンや吸水ショーツと併用するのが安心ですね。
痛い・恥骨に引っかからない時の対処法
装着時に痛みを感じたり、うまく恥骨に引っかからない場合、いくつかの原因が考えられます。
サイズが合っていない可能性:ディスクが大きすぎたり硬すぎたりすると、圧迫感や痛みを感じることがあります。
挿入位置が浅い:奥までしっかり入っていないと、膣壁に当たって痛みを感じることがあります。
挿入する角度が悪い:もっとお尻側(尾てい骨方向)に向けて、深く挿入してみてください。
最後の「押し上げ」が足りない:奥に入れた後、指でフチを「クイッ」と恥骨に向かってしっかり押し上げる動作が重要です。
どうしても上手くいかない場合は、一度リラックスして体勢を変えてみたり、別の製品を試してみるのも手かもしれません。
TSS(トキシックショック症候群)のリスク
タンポンを使ったことがある方なら、TSS(トキシックショック症候群)という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは黄色ブドウ球菌が産生する毒素によって引き起こされる、まれですが重篤な疾患です。
月経ディスクは、タンポンのように経血を「吸収」するのではなく「溜める」タイプなので、膣内が乾燥しにくく、TSSのリスクはタンポンに比べてはるかに低いとされています。
ただし、リスクがゼロというわけではありません。
- 使用前後は必ず石鹸で手を洗う。
- 製品に記載されている最大使用時間(多くは最長12時間)を絶対に超えないこと。
- 再利用型の場合は、使用後の洗浄や煮沸消毒を正しく行う。

万が一、使用中に高熱、発疹、嘔吐、下痢などの症状が出た場合は、すぐに使用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
月経ディスクの選び方
「ちょっと試してみたいかも」と思った時、次に悩むのが「どうやって選べばいいの?」ということですよね。大きく分けて2つのタイプがあるので、それぞれの特徴を紹介します。
使い捨てタイプと再利用タイプの違い
月経ディスクには、1回ごとに捨てる「使い捨てタイプ」と、洗浄・消毒して繰り返し使える「再利用タイプ」があります。
使い捨て(ディスポーザブル)タイプ
- メリット:煮沸消毒などの手間が一切不要で衛生的。旅行や外出先での交換も(捨てるだけなので)比較的ラク。お試しで使ってみたい初心者の人にも向いています。
- デメリット:毎回ゴミが出る。ランニングコストは再利用型に比べて高くなる。
再利用(リユーザブル)タイプ
- メリット:適切なケアをすれば数年〜最長10年使える製品もあり、経済的で環境にも優しい。
- デメリット:使用後に毎回洗浄し、生理期間が終わったら煮沸消毒する手間がかかる。初期費用は使い捨てタイプより高い。
日本で買えるおすすめは?
以前は海外からの個人輸入がメインでしたが、最近は日本でもドラッグストアやバラエティショップ、もちろんAmazonや楽天などの通販で手軽に買えるようになってきました。
ここでは、日本で比較的よく見かける人気のブランドをいくつか紹介しますね。
- MOLARA(モララ):日本で開発・製造された「使い捨て」タイプ。お試し用の2個入りなどもあり、初心者さんが最初に試すのにピッタリです。
- Nopra(ノプラ):こちらも「使い捨て」と「再利用」の両方を扱っているブランド。サイズ展開もあるようです。
- フルムーンディスク(Fullmoon Girl):台湾発の「再利用」タイプ。医療用シリコン製で、容量が選べるのが特徴です。
- Ziggy Cup 2(ジギーカップ 2):スウェーデンの有名フェムテックブランド「INTIMINA」の「再利用」タイプ。世界的に人気があるみたいですね。
どの製品が自分に合うかは、本当に人それぞれです。経血量や膣の長さ、ライフスタイルに合わせて、まずはお試しやすい「使い捨て」タイプから始めてみるのが良いと思います。
まとめ
今回は、新しい生理用品の選択肢「月経ディスク」について、基本的な知識から使い方、メリット・デメリットまでをまとめてみました。
ナプキンのムレやニオイ、タンポンの違和感、月経カップが合わなかった…など、生理中の悩みを抱えている人にとって、月経ディスクは「生理中であることを忘れる」ほどの快適さをもたらしてくれるかもしれない、新しい選択肢ですね。
もちろん、装着や取り出しに慣れが必要だったり、人によっては体に合わなかったりすることもあります。でも、試してみないと自分に合うかどうかも分かりません。

もし少しでも気になったら、まずは経血量が少ない日や、リラックスできる在宅デーに、使い捨てタイプからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



