「正しく使っているはずなのに、タンポンが漏れる」と悩んで、Yahoo!知恵袋などで情報を探している方もいらっしゃるかもしれません。特にタンポンの使用に慣れていない初心者の方にとっては、失敗が不安でプールや温泉などを楽しめない原因にもなります。
しかし、タンポンが漏れる原因は限られています。この記事では、タンポンが漏れる主な理由と、知恵袋でも多く寄せられる疑問に対する具体的な解決策を詳しく解説します。漏れの原因を知り、おすすめの対策を実践することで、生理期間をより快適に過ごせるようになります。
記事のポイント
- タンポンが漏れる主な3つの原因
- 初心者でもできる正しい挿入方法とコツ
- 経血量に合わせたタンポンのサイズ選び
- プールや温泉など特別な日の漏れ対策
タンポンが漏れる?知恵袋で多い悩みの原因
- 知恵袋でよく見られるタンポンの悩みとは?
- 挿入位置が浅い?正しい入れ方
- サイズが合わない?選び方のコツ
- 長時間使用?適切な交換頻度
- 産後などに多い膣のゆるみ
知恵袋でよく見られるタンポンの悩みとは?
Yahoo!知恵袋では、「タンポン使用中なのに漏れてしまう」「どうして漏れるのか」「挿入方法や交換頻度」「ナプキンと併用の必要性」「初めて使う人の不安やコツ」「痛みや違和感」など、幅広い悩みに対して多くの質問と経験談が寄せられています。
よく見られる質問には、
といった声があり、実際の利用者からのリアルな体験談が数多く投稿されています。
こうした悩みの多くは、「挿入位置」「サイズ」「使用時間」といった基本的なポイントに起因しています。
特にタンポンの使用に慣れていない初心者の方にとっては、失敗への不安が強く、プールや温泉などを楽しめない原因にもなりがちです。
しかし、タンポンが漏れる原因は限られています。
以下では、知恵袋でも多く見られる悩みを踏まえながら、タンポンが漏れる主な理由とその対策を詳しく解説します。
原因を理解し、適切な対処法を実践することで、生理期間をより快適に過ごせるようになります。
挿入位置が浅い?正しい入れ方
タンポンが漏れる最も一般的な原因の一つは、挿入位置が正しくないことです1。特に初心者の方は、奥まで入れることへの抵抗感から挿入位置が浅くなりがちです。
タンポンには「無感覚ゾーン」と呼ばれる、膣の奥深くで痛みを感じにくい場所があります。タンポンがこの位置に正しく収まっていないと、違和感や痛みを感じるだけでなく、膣の筋肉の動き(腹圧など)によってタンポンが押し出されたり、位置がずれたりしてしまいます2。結果として、経血を効率よく吸収できず、隙間から漏れが発生しやすくなります。
正しい挿入のコツ
正しい位置に入れるためには、まずリラックスすることが大切です。緊張して体に力が入っていると、膣周りの筋肉も収縮し、挿入時に痛みを感じやすくなります。深呼吸をして、息を吐きながら挿入するのがコツです。
体勢は、中腰になるか、片足をトイレの便座などに乗せると挿入しやすくなります3。
挿入する角度も大切です。膣は真上ではなく、肛門の方向(斜め後ろ)に向かって少し傾いています。真上に挿入しようとすると抵抗を感じやすいため、斜め後ろを意識して挿入してください。
アプリケータータイプを使用する場合、親指と中指でギザギザの部分を持ち、指が膣の入り口の皮膚に触れるまで挿入します。その後、人差し指で押し出す筒(青い筒など)を、元の筒(白い筒)に完全に重なるまでゆっくりと押し切ります。これで吸収体が正しい位置にセットされます。正しく入っていれば、タンポンが入っている感覚はほとんどありません。
サイズが合わない?選び方のコツ
挿入位置が正しくても、使用するタンポンのサイズがご自身の経血量に合っていない場合、吸収しきれずに漏れてしまいます。
タンポンにはナプキンと同様に、経血量に合わせて選べるよう、吸収量の異なるサイズが用意されています。一般的に「ライト(軽い日用)」「レギュラー(普通の日用)」「スーパー(多い日用)」「スーパープラス(特に多い日用)」といった種類があります4。
例えば、経血量が最も多い生理2日目にライトサイズを使用すると、タンポンの吸収限界をすぐに超えてしまい、短時間で漏れを引き起こす原因となります。
経血量に合わせたサイズの目安
各メーカーや製品によって多少の違いはありますが、一般的なサイズの吸収量の目安は以下の通りです5。
| サイズの種類 | 一般的な吸収量の目安 |
| ライト | 6g以下 |
| レギュラー | 5g ~ 9g |
| スーパー | 8g ~ 12g |
| スーパープラス | 11g ~ 15g |
経血量は日によって変動するため、生理の始まったばかりの時期やピーク時(2~3日目)はスーパーやスーパープラスを選び、量が落ち着いてきたらレギュラーやライトに切り替えるなど、こまめにサイズを使い分けることが漏れを防ぐ鍵となります6。
ご自身に合うサイズが分からない場合は、まずレギュラーサイズから試してみるのがよいでしょう。タンポンを交換する際に、吸収体全体が経血で満たされているならサイズを一つ上げ、逆に吸収体の先端(下部)が白く乾いたまま残っている場合は、サイズを一つ下げるのが目安です7。
長時間使用?適切な交換頻度
タンポンの挿入位置やサイズが適切であっても、長時間交換せずに使用し続けると、吸収体が経血を吸いきれなくなり漏れの原因となります。
タンポンのパッケージには、推奨される使用時間が記載されています。一般的に、1回の使用時間は4時間から最大8時間が目安とされています8。
ただし、これはあくまで目安です。経血量が非常に多い日は、たとえ使用時間が2時間程度であっても、吸収体の限界に達して漏れ出すことがあります。量が多いと感じる日は、使用時間に関わらず、こまめにトイレで状態を確認し、早めに交換することを心がけてください。
また、衛生面からも長時間の使用は推奨されていません。タンポンを長時間使用し続けると、膣内で雑菌が繁殖しやすくなるためです。メーカーによっては、ナプキンと交互に使用することを推奨している場合もあります9。例えば、日中はタンポンを使用し、夜間はナプキンにするなど、ご自身のライフスタイルに合わせて使い分けることも一つの方法です。
8時間を超える連続使用は、漏れのリスクだけでなく、TSS(トキシックショック症候群)のリスクを高める可能性も指摘されているため、必ず避けるようにしてください。
産後などに多い膣のゆるみ
挿入位置もサイズも交換頻度も適切であるにもかかわらず漏れが続く場合、膣のゆるみが関係している可能性も考えられます。
膣や子宮、膀胱などを支えている筋肉の集まりを「骨盤底筋」と呼びます10。この骨盤底筋が何らかの理由でゆるむと、膣を締める力も弱くなり、挿入したタンポンが正しい位置に留まらず、徐々に下がってきてしまうことがあります。タンポンが下がると、経血をうまくキャッチできなくなり、漏れの原因となるのです。
骨盤底筋がゆるむ主な原因としては、妊娠・出産が挙げられます。妊娠中に重くなる子宮を支え続けたり、出産時のいきみによって筋肉が引き伸ばされたりすることで、産後は特に骨盤底筋がダメージを受けやすい状態になります。
この対策としては、骨盤底筋を鍛えるエクササイズ(ケーゲル体操)が有効です11。椅子に座った状態や仰向けに寝た状態で、膣や肛門をキュッと締める動作を5秒から10秒キープし、その後ゆっくりと力を抜きます。これを10回1セットとして、1日に数セット行うとよいでしょう。即効性はありませんが、数ヶ月続けることで、膣の締まりや尿漏れの改善も期待できます。
タンポンが漏れる悩みを知恵袋で解決!
- 初心者タンポンの使い方と注意点
- プールや温泉で漏れない工夫
- 漏れないタンポンのおすすめは?
- ナプキン併用でさらに安心
- 漏れた時の応急処置方法
初心者タンポンの使い方と注意点
タンポンを初めて使う初心者の方にとって、「うまく入れられるか」「痛みはないか」といった不安はつきものです12。
前述の通り、漏れを防ぐには正しい位置への挿入が不可欠です。初心者の方がスムーズに挿入するためには、いくつかのコツがあります。
まず、製品選びが挙げられます。タンポンには、吸収体を直接指で挿入する「フィンガータイプ」と、プラスチック製の筒(アプリケーター)を使って挿入する「アプリケータータイプ」があります。初心者の方は、挿入を補助してくれるアプリケータータイプを選ぶと、比較的簡単に正しい位置まで届かせることが可能です。
サイズについては、いきなり大きいサイズを選ぶのではなく、「ライト」や「レギュラー」といった小さめのサイズから練習を始めると、挿入・取り出し時の抵抗感が少なく安心です。
練習するタイミングとしては、意外かもしれませんが経血量が少ない日よりも、むしろ生理2日目などの量が多い日の方が適している場合があります。経血が潤滑剤の役割を果たし、挿入がスムーズになるためです。
挿入時は、とにかくリラックスすることが求められます13。お風呂上がりなど体が温まっている時や、深呼吸を繰り返しながら試してみてください。痛みや強い違和感がある場合は、位置が間違っているか、サイズが合っていない可能性が高いため、無理をせず一度取り出しましょう。
プールや温泉で漏れない工夫
生理中でもプールや温泉を楽しみたい時、タンポンは非常に便利なアイテムです。正しく使用すれば、水中で経血が漏れ出す心配はほとんどありません。膣内は水圧によって水が入りにくくなっており、同時に経血も外に出にくい状態になるためです14。
ただし、使い方を誤ると漏れのリスクは高まります。プールや温泉で安心して過ごすためには、以下の点に注意してください。
まず、水に入る「直前」に新しいタンポンに交換することが大切です。挿入してから時間が経過していると、すでに経血を吸収している可能性があり、水中で吸収のキャパシティを超えてしまうかもしれません。
サイズ選びも通常時と同様に重要です。経血量に合ったサイズ、あるいは少し吸収量の多いサイズ(例:普段レギュラーならスーパー)を選ぶと安心感が増します15。
そして最も大切なのが、プールや温泉から「上がった後」です。水から出ると水圧がなくなり、経血が出やすくなる可能性があります。また、タンポンの紐(ひも)が水を吸ったり、膣内に少量の水が入ったりすることで、雑菌が繁殖しやすくなる懸念もあります。衛生面を考慮し、水から上がったらできるだけ速やかに新しいタンポンに交換するか、ナプキンに取り替えるようにしてください16。
漏れないタンポンのおすすめは?
「漏れないタンポン」を選ぶには、ご自身の経血量やライフスタイルに合った製品を見つけることが基本となります。市場には様々な特徴を持つタンポンがありますので、選ぶ際のポイントを解説します。
挿入のしやすさ
前述の通り、初心者の方や挿入に苦手意識がある方は、プラスチック製のアプリケーター付きの製品がおすすめです。先端が丸く滑らかな形状になっているものが多く、スムーズに正しい位置まで挿入しやすい設計になっています。
吸収力とサイズ
漏れ対策として最も重要なのが吸収力です。経血量が非常に多い方には、「スーパープラス」という最も吸収力の高いサイズが用意されています。例えば、「ソフィ ソフトタンポン スーパープラス」は、特に量の多い日用の製品として知られています。
ただし、量が少ない日に吸収力の高すぎるサイズを使うと、膣内の水分まで吸収してしまい、取り出す際に摩擦で痛みを感じることがあるため、経血量に合わせた使い分けが必須です。
素材のこだわり
最近では、素材にこだわったタンポンも増えています。例えば「ナチュラムーン」などの製品は、吸収体にオーガニックコットンを使用しています17。肌に直接触れる部分(アプリケーター)だけでなく、体の中に入れる吸収体の素材にもこだわりたい方や、デリケートゾーンが敏感な方に選ばれています。
ご自身の経血量(多い日用・普通の日用)、挿入のしやすさ(アプリケーターの有無)、素材(オーガニックなど)の3つの観点から、試しやすい製品を選んでみるのがよいでしょう。
ナプキン併用でさらに安心
タンポンを正しく使用していても、経血量が非常に多い日や、交換のタイミングを逃しそうな時など、「万が一漏れたらどうしよう」という不安は残るものです18。
そのような不安を解消する最も効果的で簡単な方法が、ナプキンやおりものシートとの併用です。タンポンが膣内で経血を吸収し、万が一吸収しきれなかったり、隙間から漏れたりした経血を、外側でナプキンが受け止めるという二重の対策になります。
特に、生理が始まってから2~3日目の最も量が多い期間だけでも併用すると、下着や衣服を汚してしまう心配が大幅に減り、精神的な安心感が得られます19。
また、タンポンを使用していると、吸収体ではなく取り出すための紐(ひも)に経血が伝わってしまい、下着が少し汚れる「伝い漏れ」が起こることもあります。このような場合も、薄いナプキンやおりものシートを併用していれば、下着を汚さずに済みます。
タンポンとナプキンを併用することで、タンポンが吸収限界に達したかどうかをナプキンの汚れ具合で視覚的に確認できるメリットもあります。漏れが心配な日や、長時間の移動、大切な会議などの際は、無理をせずナプキンと併用することをおすすめします。
漏れた時の応急処置方法
万が一、タンポンの使用中に経血が漏れてしまった場合、慌てずに対処することが大切です。
まず行うべきことは、トイレでタンポンを交換することです。漏れたということは、すでにタンポンが吸収の限界に達しているか、位置がずれている可能性が高い状態です。そのままにしておくと、さらに漏れが広がるだけです。
この時、古いタンポンを取り出さずに新しいタンポンを追加で挿入することは絶対にやめてください。膣内にタンポンが2本入った状態になり、取り出せなくなるリスクや、TSSのリスクを高める原因となります。
下着や衣服が汚れてしまった場合は、早めに対処するほど汚れは落ちやすくなります。可能であれば、すぐに水またはぬるま湯で汚れた部分を洗い流しましょう。血液汚れはタンパク質であるため、熱いお湯を使うと固まってしまい、かえって落ちにくくなるため注意が必要です。
外出先などで水洗いが難しい場合は、乾いたティッシュペーパーなどで経血をできるだけ吸い取り、その後、水で濡らしたティッシュやウェットティッシュなどで汚れの部分を軽く叩くようにして拭き取ります。
帰宅後は、できるだけ早く本格的な洗濯を行います。血液汚れ専用の洗剤や、アルカリ性の洗剤(セスキ炭酸ソーダなど)を溶かした水に漬け置きしてから洗うと、頑固なシミも落ちやすくなります。
まとめ:タンポンが漏れるのはなぜ?知恵袋からわかる原因と対策
脚注
- タンポンが漏れる原因と対策 ↩︎
- タンポンをつけても漏れる原因と対策!腟のゆるみのせいなの?服が汚れたときの対処法は? ↩︎
- タンポンの使い方 – ソフィ ↩︎
- タンポンのおすすめ人気ランキング – マイベスト ↩︎
- タンポンの吸収量の目安 ↩︎
- タンポンのおすすめ7選!初心者向けの選び方から初めて使うときの注意点まで – OiTr(オイテル) ↩︎
- 「タンポン」を正しく使って、快適な生理を過ごそう – ルナルナ ↩︎
- タンポンの「8時間リミット」の理由 ↩︎
- ナプキンとタンポンの正しい使い方 – 産婦人科オンラインジャーナル ↩︎
- 婦人科で膣圧改善する方法|膣がゆるい・締まりが悪いときのチェックリスト ↩︎
- 膣トレーニングのやり方&おすすめグッズ10選。効果的な方法も解説! – ELLE ↩︎
- タンポンの使い方を解説!初心者におすすめの種類や注意点も ↩︎
- タンポンの痛くない使い方。ナプキン派が初めて使うときのコツと注意点 ↩︎
- 【産婦人科医監修】タンポンをつけてプールや温泉に入って大丈夫?多い日も漏れない?注意点やマナーを解説 | ままのて ↩︎
- 【医師監修】タンポンをつければ生理中でもプールに入れる?正しい使い方や感染症リスクなど解説 ↩︎
- 生理中に泳ぐには?タンポンの使い方 ↩︎
- 「タンポンで漏れる原因と対策!快適な使い方を解説」 | Naturias ↩︎
- タンポンとナプキンの併用について ↩︎
- 生理用品の使い方(タンポン) ↩︎

